とりメモ

創作のあれやこれや

ゼネラリストよりスペシャリストの方が評価が高いという話

どうもどうも。
今回はゼネラリストよりスペシャリストの方が評価が高いと言う話をしようと思います。

「ゼネラリストって何?」
といいますと、ゼネラリストは保有している知識や技術、スキルが広範囲にわたる人のことで、ジェネラリストという言葉も同義で使われています。ゼネラリストの対義語はスペシャリストです。スペシャリストは専門的な知識や専門分野に必要な資格や特殊技能を有するなど、特定の分野や領域に関する知識や技術に長けていることが求められます。

例え話をすると、
「excuse me?」
店内に外国人がやってきました。
「どうしたらいいんでしょうか…?」
と皆がうろたえてうろたえている中、新入社員が立ち上がり流暢な英語でその外人と会話をし始めました。
それを見ている同僚や上司はただ驚きその状況を見守ることしかできません。

この後、
「あの新入社員は仕事ができる奴だ!」
と社内で噂されることでしょう。

社会では、
「英語ができる人は仕事もできる!」
と評価されがちですが本来両者はあまり関係のないことです。英語が話せるから=仕事ができるということにはなりません。

しかし、人間には目立った特徴があるとそれに引きずられて全体の評価が上昇してしまう習性があります。これを心理学用語でハロー効果と呼びます。

何でも平均的にできる人よりある1つの能力が突出している人の方がすごく見えてしまうのです。


少し誤解を生むかもしれませんが、上に書いた図はざっくりとした区分です。(指で描いたので字が汚いですが許してください。)

ハロー効果はアメリカのエドワード・ソーンダイクと言う心理学者が提唱しました。彼は軍隊で行った実験でハロー効果を証明します。軍隊の大佐や隊長に部下の隊員を総合的に評価するように頼みその結果を照らし合わせてみたところ、総合的な評価を頼んだのに対して、結果としては特徴のある目立った隊員に良い評価をつけていることが判明しました。

ハロー効果をうまく利用すると自分の実力を実力以上に見せることができます。

最も簡単な方法は相手の知らない知識や専門用語を使うことです。それによって自分をすごい人だと見せかけて自分の企画を通したり仕事を自分の思う方向に運ぶことができます。

セールストークの場合も同じことがいえます。一流営業マンは商品の特徴を全て同じトーンで説明するよりも、商品の優秀な性能や特徴を1つ選びその1点に絞って説明をします。
「この掃除機の吸引力は世界一を誇っているのです!」
他のところはそこそこ良いですよと言う位にさらりと説明をしてハロー効果を起こさせるのです。すると1つの優れた特徴に引っ張られて商品全体の評価が良くなります。

ハロー効果は詐欺師が人を騙す手段としてもよく用いられます。

「サブスクリプション型のサービスに加入していただくと、ノーリスクでレバレッジが〜」

ちょっと例えが下手くそですが、このように、人は専門用語を見せつけられるとその人の能力を何倍もすごく感じてしまうものです。
なので、知らない業界の人と交渉する時などは何の知識も準備のない状態に行くのは大変危険なことです。相手に言われる専門用語が理解できないのはもちろんのこと、
「これだけ立派に説明できるんだからきっと任せても大丈夫だろう🙆‍♂️」
と相手を信用しやすくなりトラブルに巻き込まれてしまう人が後をたちません。

ハロー効果をうまく使うためにはいろいろな分野で平均点を取るよりも、目立つ特徴を1つ作る方が有利です。目立った特徴によって全体的に優秀な人だと思われるようになるからです。

わかりやすく言うと、5教科の点数が全て70点の人より、他の4科目は60点だけど、理科だけは100点で学年トップみたいな人の方が評価されやすいということです。
この場合は、

  • ゼネラリスト 350点
  • スペシャリスト 340点

となり、実際はゼネラリストの方が点数は良いのですが、評価はスペシャリストの方が高くなります。

ゼネラリストはいくら頑張っても普通の人ですが、一芸に秀でたスペシャリストは他のことがダメでも
「あいつは天才だ!凄い!」
となってしまうわけです。ただしこれは評価が上がると言う意味であり、実質的な実力が上がっているわけではありません。

いろいろな能力を平均的に持っている人と1つの能力は突出しているが他の能力は平均以下の人では各能力を足し算した結果は同じかもしれません。しかし吐出した能力を持っている人の方が高く評価されてしまうと言うお話です。実際には人間の錯覚なのです。

LinkedIn創業者レイド・ホフマンとビル・ゲイツの会話によれば、ビル・ゲイツは
「スペシャリストを採用すればよかった」
と言ったそうです。
ビル・ゲイツは若い頃、
「自分と異なる専門分野への敬意が少なかった」
という点を反省していました。また、こういった考え方によって
「本当に良いマネジメントへの敬意も払えていなかった」
と語っていたそうです。

一応、ゼネラリストのために述べておきますが、ゼネラリストが常に不利と言うわけではありません。官僚や銀行員など、ミスが許されないような組織では逆にゼネラリストの方が優遇され天才型のスペシャリストは排除されます。

スペシャリストは得意分野ではすごいパフォーマンスを出しますが、他の部分では仕事が安定せずミスをすることが多いからです。

結論としてジェネラリストよりスペシャリストの方が優遇されやすいと言うことです。皆さんも自分だけの専門分野を見つけてみてはどうでしょうか。


関連したブルーオーシャンの話もありますのでよかったらみてください。